「また投票率下がるのでは?」
2024年参院選の投票日がまさかの「3連休の中日」に設定され、ネット上では疑問と不満の声が噴出しています。
有権者や選挙管理委員会、そしてSNSの反応をもとに、なぜこの日が選ばれたのか?その背景と課題を徹底解説します。
2025年の参議院選挙は、7月3日公示、7月20日投開票の日程で行われることが決まりました。
しかしこの投票日、実は3連休の真ん中。21日(月)が「海の日」で祝日のため、20日(日)が投票日となるのです。
この日程について、多くの有権者が「なぜ連休中日?」と疑問を抱いています。
有権者の声:「また投票率下がるのでは?」との不安
高齢層から若年層まで、SNSやインタビューではこんな声が上がっています:
「旅行の予定がある人も多い時期。なぜあえて中日に…」(60代女性)
「若者がますます投票から遠ざかるのでは?」(大学生)
「せっかく期日前投票の制度があるのに、それを知らない人も多いままでは意味がない」(30代会社員)
とくに若年層の政治的無関心と投票率の低さが社会問題として注目されている中、この日程は逆風になる可能性があると指摘されています。

選挙管理委員会は「期日前投票でカバーを」
一部の選挙管理委員会では、経費削減や市長選との同時実施を理由に「連休中日であっても支障はない」としています。
埼玉県飯能市では「有権者が動きやすい時期」として選択したと説明していますが、現場では問題も。
「連休の中日で出勤できない職員がいて、開票作業の人手確保が難しい」との声も。
現場の混乱と、有権者の戸惑いが一致していない状況が明らかになってきています。
SNSの反響:「これは投票率を下げるための策略?」
X(旧Twitter)などSNS上では、以下のような意見が目立ちます。
- 「わざと若者が棄権するような日程を選んでる?」
- 「旅行優先の層が増えるのわかっててこの日を選んだ?」
- 「期日前投票をもっとメディアが取り上げるべき」
こうした投稿の多くは「政治参加を遠ざける日程設定に見える」という不信感がベースにあります。
選挙制度に対する透明性・信頼性が問われる問題です。
【対策】私たちにできること|期日前投票を使おう
3連休で投票に行けないという人に向けて、「期日前投票」は非常に有効です。
市区町村の役所や特設会場などで、7月4日ごろから実施される見通しです。
まとめ:選挙日程と投票率は無関係ではない――都議選データが示す“前向きな兆し”
今回の2024年参院選は、投票率が低迷する中での“連休中日選挙”という史上初の試みです。
この日程によって、「大切な一票」が軽んじられるような空気にならないことを祈るばかりです。
とはいえ、直近の東京都議選(6月22日投開票)では、期日前投票者数が過去最多の172万9224人(前回比+約30万人)に達し、正午時点の推定投票率も前回の約1.32倍となる12.30%を記録しました。
数字だけ見れば、連休やイベントシーズンでも「先に投票を済ませる」という行動が広がりつつあることが読み取れます。
さらに現場では、次のような若年層向けの動きも目立ちました。
- 高校生ボランティアが駅前で投票啓発
練馬区の高校生 15 人がオリジナルポケットティッシュを配布し、SNSで「#都議選行こうぜ」を拡散。 - 都選管×都内 61 銭湯コラボ
館内ポスターやオリジナル手ぬぐいを通じ、「さめないうちに一票を」のキャッチで若者にアプローチ。
こうした草の根キャンペーンが功を奏したのか、期日前投票に並ぶ若い世代の姿が例年より多かったとの報道もあり、「投票は面倒」という空気に徐々に変化が生まれていることが示唆されます。
今回の参院選も、投票日そのものに疑問を抱くだけでなく、
「行きづらい日程だからこそ、あえて期日前で意思表示する」
という選択肢が浸透すれば、連休中日という逆境を前向きな投票行動に転換できるかもしれません。
関連リンク
東京都議選 期日前投票は過去最高の172万9224人に 正午現在の推定投票率12.30%(TBS NEWS DIG)
→ 期日前投票者数と投票率が前回比で大幅増となったことを速報。
練馬の高校生と若年層ボランティアが選挙啓発グッズ制作 駅で配布も(練馬経済新聞)
→ 高校生が「もうすぐ都議会議員選挙あるのに気づいてる?」などのティッシュ配布を通じた啓発。
「東京都議選に投票を」高校生らが有権者に呼びかけ 東京・練馬区(ABEMA TIMES)
→ 駅前で高校生ボランティアが積極的に投票を呼びかけた様子をレポート。
🗳 あなたはどう思いますか?
- 「この日程でも投票に行く」
- 「期日前投票を活用したい」
- 「正直、旅行を優先してしまうかも…」
ぜひコメントやSNSで、あなたの意見も発信してみてください。


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