参院選の敗北を受け、自民党内で責任論が浮上。
河野太郎氏は森山幹事長の辞任を求め、自身も党の選挙対策委員長代理としての辞表を提出しました。
ただし国会議員としての辞職ではありません。この「限定的な辞意」は、果たして政治的誠実さの表れなのでしょうか?
河野太郎氏「幹事長は辞任すべき」|自身も役職辞任を表明
2025年7月21日、自民党の河野太郎前デジタル相は、日本テレビの取材および自身のX(旧Twitter)で、参議院選挙での党の敗北に関して以下のように述べました。
「関税交渉の最中に総理がお辞めにならないのは理由があるにせよ、選挙の責任者である幹事長がまだ辞表を提出していないのはおかしい」
(出典:河野太郎公式アカウント @konotarogomame)
さらに河野氏は、自らが務めていた選挙対策委員長代理の辞表を、木原誠二選対委員長に預けたことも明かしました。
ただし、これは党内役職の一部辞任であり、国会議員としての辞職ではありません。
つまり「限定的な責任の取り方」とも言えます。
データで見る参院選の実態|なぜ責任が問われるのか

- 自民党:選挙区での得票率が前回比 ▲8.6%
- 無所属候補・野党共闘候補の勝利:10選挙区中6選挙区
- SNSでは「政権交代の始まりか」という声も急増中
このような結果から、幹事長や選対本部の「選挙運営」に対する信頼が揺らいでいるのは明白です。
海外との比較:幹部の辞任は信頼回復の一手?
🇬🇧イギリス労働党の例
2024年、地方選での敗北後、同党は 24時間以内に幹部3人が辞任。BBCはこれを「民主主義における信頼の礎」と報じました。
🇩🇪ドイツCDUの例
州議会選挙で敗北した際、選挙責任者と党幹部が 選挙当日に辞任を発表。市民の信頼維持につなげました。
こうした国際的な事例を見ると、「責任を明確に取る文化」が政党の持続可能性に直結していることがわかります。
自民党内の温度差|分裂か刷新か
- 河野氏の辞表は木原氏が受理の方向と発表
- 森山幹事長は「総裁の判断を仰ぐ」と辞任を否定
- 安倍派など一部は「河野氏の行動は拙速」と反発
「沈黙と団結」か、「対話と改革」か。党内の構図は分裂の様相すら呈し始めています。
読者への問いかけ|あなたはどう考えますか?
- 幹事長は本当に辞任すべきでしょうか?
- 河野氏の「限定的な辞意」は責任を果たしたといえるのでしょうか?
- 海外のような「即時辞任」は、日本でも有効だと思いますか?
あなたの声が、政治の透明性を後押しするかもしれません。
結論:河野氏の行動は「第一歩」なのか、それとも「アピール」なのか
河野太郎氏の辞表提出は、党内の空気に風穴をあけるものでしたが、それは限定的な役職に留まります。
森山幹事長は辞意を示しておらず、党としての本格的な責任の明示はなされていません。
それでも今回の一連の動きは、「責任政治」という言葉の意味を、私たち自身がもう一度問い直す機会を与えてくれたのではないでしょうか。
自民・河野太郎氏が森山幹事長に辞任要求 自身も選対委員長代理の辞意表明 yahooニュース
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